2026/05/15 / 衆議院 / 安全保障委員会

山田瑛理氏 安全保障委員会 質疑

2026-05-15 安全保障委員会 第7号

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この質疑の要点

質問の要旨

  • 法改正で増やす公務員予備自衛官等の目標人数と予算規模をどう見込むのか?
  • 雇用企業給付金を、予備自衛官・予備自衛官補の雇用主にも拡大する考えはあるか?
  • 予備自衛官を雇用する企業への入札加点制度を、実効性のある運用にできるのか?
  • 経済団体への働きかけを通じて、予備自衛官制度の認知をどう広げるのか?
  • Eラーニングによる訓練にも手当を支給し、リモート対応を広げられないか?

政府答弁

  • 職務や招集の実態は様々で、増加目標や予算規模を一概に示すことは困難との見解が示された。
  • 訓練日数の違いから現状は対象外だが、雇用企業への支援策は不断に検討する考えが示された。
  • 制度の利用実績や出頭状況を踏まえ、対象案件を含む運用を検討する考えが示された。
  • 経済団体の機関誌や関係者との意見交換を通じ、企業への周知を進める方針が示された。
  • 訓練内容や招集制度との関係を踏まえて、Eラーニングの扱いを検討する考えが示された。

残った争点

  • 施行後の効果を検証できる目標や指標をどのように設定するか。
  • 企業の負担を踏まえ、給付対象や支援水準を見直す必要があるか。
  • 加点を実際の訓練出頭に結びつけ、対象となる入札を広げられるか。
  • 経済団体との連携を、企業の制度理解と具体的な協力へつなげられるか。
  • 訓練の質を維持しながら、参加しやすい受講方法と処遇を整えられるか。

発言の流れ

予備自衛官と人的基盤

13発言
質問 山田瑛理 チームみらい

○山田(瑛)委員 チームみらいの山田瑛理です。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は、本法案の効果を最大化するために、運営面の制度設計面で幾つか確認と、また御提案などもさせていただければと思います。お願いいたします。
 まず、本法案の効果予測と目標設定について伺います。
 現在、予備自衛官などのうち、公務員予備自衛官等、こちらの数値もこの委員会でも出てまいりましたが、国家公務員約三百五十名、地方公務員約一千百十名と、合わせて大体一千五百名程度と承知をしております。
 今回の法案によってこの層の参入障壁が下がることが期待されるわけですけれども、事前に伺ったところ、施行に伴った個別の数値目標は設定はしておらず、また、予算規模の試算も現時点ではまだ行っていないとの御回答でございました。あくまでも世間一般的な感覚で申し上げますけれども、やはり、せっかく法律を作って施策を打つわけですから、何を目指してどこまで届かせたいのかという到達点が見えていないと、施行後の効果検証、次の一手の判断もなかなかできづらいというふうに考えております。
 本法案の施行による公務員予備自衛官等の増加について、確定値でなくとも、施行後数年を見据えた目標観や見込み、そして必要となる予算の概算について、政府としてはどのようにお考えなのか、お聞かせいただければと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 廣瀬律子 防衛省人事教育局長

○廣瀬政府参考人 お答えいたします。
 先生御指摘のとおり、予備自衛官等の兼業を行う国家公務員及び地方公務員は、令和六年度末時点で約千五百名となっております。
 委員御指摘の、予備自衛官等の兼業を行う国家公務員等の増加人数については、勤務先や個々の職員が担う職務の内容や実態は様々であること、予算規模については、災害等で招集されるかについてあらかじめ予見することは困難であることなど、それぞれ様々な要因に左右されるものであり、一概に数値目標の設定や予算規模の試算を行うことは困難であると考えております。
 また、本法律案においては、予備自衛官等の職務の円滑な遂行を図るため、国家公務員法等の特例の措置を定め、招集に応じやすい環境を整備することとしています。これにより、国家公務員等にとって、予備自衛官等の職務に対する意欲の向上や新たな志願のきっかけになることを期待しているものであります。
 防衛省としては、一人でも多くの予備自衛官等が招集に応じやすくなり、予備自衛官等の職務の円滑な遂行を図ることができるよう、そのための環境の整備に努めてまいります。

公式会議録の該当発言
答弁 廣瀬律子 防衛省人事教育局長

○廣瀬政府参考人 お答えいたします。
 即応予備自衛官雇用企業給付金は、即応予備自衛官が、年間三十日間の訓練招集に加え災害等の招集にも常時応じることが求められていることを踏まえ、雇用企業において、即応予備自衛官がいつでも支障なく出頭できる環境を整えていただくため、当該即応予備自衛官を雇用する企業等に対して支給しているものでございます。一方、予備自衛官の訓練招集は現在年間五日間程度であり、この範囲であれば、企業等において業務調整により対応可能であると考えられることから、給付制度を設けてはおりません。
 その上で、予備自衛官は、即応予備自衛官と同じく、有事や災害時において自衛官として重要な役割を担う存在であり、その確保及び継続任用のためには、雇用主を含む社会全体の理解と協力が不可欠であると認識をしております。防衛省としては、予備自衛官等の訓練や雇用環境の変化、企業側の負担や制度全体のバランスなどに留意しながら、雇用企業への支援施策の在り方については不断に検討してまいります。

公式会議録の該当発言
答弁 廣瀬律子 防衛省人事教育局長

○廣瀬政府参考人 お答えいたします。
 防衛省では、平成二十七年度より総合評価落札方式における予備自衛官又は即応予備自衛官の現場配置による加点評価措置を行っております。具体的には、防衛省が発注する建設工事の入札手続で、工事現場となる駐屯地等に勤務経験のある予備自衛官等を現場配置する競争参加者について、総合評価落札方式で加点評価を行うこととしております。
 この点、当該制度については、退職自衛官である予備自衛官等が部隊の運用等に関する知見を生かし、駐屯地等との調整を円滑に進めることにより、工事の品質の確保に寄与するものと考えております。
 その上で、防衛省として、委員御指摘のようなケースが生じている事実は把握しておらず、当該制度は適切に運用されているものと認識をしております。
 いずれにしても、防衛省としては、既存の制度の状況や企業側のニーズも踏まえ、様々な施策と組み合わせ、予備自衛官等の雇用企業に対するインセンティブの方策について検討してまいります。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○小泉国務大臣 ありがとうございます。
 先生御指摘いただいた経済団体、この皆さんとは、例えば、昨年、経団連及び日本商工会議所に御協力をいただきまして、それぞれの機関誌において予備自衛官等制度に関する記事を掲載いただいて、雇用企業でもある加盟企業などの皆様に広く予備自衛官等制度を周知、広報したところです。
 ただ、それで十分かというと、まだまだ一緒にできることはあると思っています。私も、こういう経済界の皆さんとお話をする際に、例えば経済界の中でも自衛官出身の企業の経営者又は幹部の方はいらっしゃいます。そういった方とも、会いましたときは様々な情報提供もさせていただいていますし、また、最近ですと、スタートアップの関係で、やはり大企業の金融機関も含めて御協力をいただかなければ、なかなか防衛産業のエコシステムというのはできていかない。
 こういったことについても積極的に意見交換などもさせていただいていますので、引き続き、経済団体、そして幅広い団体と、また産業の皆さんと、周知、広報で積極的な働きかけをしていきたいと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 廣瀬律子 防衛省人事教育局長

○廣瀬政府参考人 お答えいたします。
 予備自衛官の教育訓練の一部につきましては、Eラーニングを活用し、各自の都合に応じて受講できるようにしております。
 一方で、教育訓練招集手当につきましては、防衛省の職員の給与等に関する法律において、教育訓練招集に応じた予備自衛官補に対し、教育訓練招集に応じた期間一日につき支給するものと規定をされております。予備自衛官補が出頭し一定期間教育訓練に従事することを前提として、設計がなされているものでございます。このため、現行制度の下では、出頭を伴わず各自が任意の場所、時間に受講することができるEラーニングにつきましては、教育訓練招集手当の性質上、支給していないところでございます。
 近年においては、教育訓練の効率化や多様化の観点から、DX化やリモート方式を活用した訓練の重要性が高まっているものと認識をしており、予備自衛官補に対する教育訓練の在り方について、不断に検討してまいります。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○小泉国務大臣 これは大事な視点だと思います。
 防衛省では、消防庁と連携をして、全国の地方協力本部において、退職予定自衛官に対し、予備自衛官等の募集だけではなくて、消防団員の募集に関する情報提供をしています。また、令和七年度には、公安職の合同説明会において、予備自衛官等と消防団の募集を目的とした共同のブースを設置するといった取組も行ったところです。
 また、私の地元横須賀の話で恐縮ですけれども、横須賀は自衛隊が多く所在をしていますので、例えば、消防団の出初め式の後の懇親会などに行くと、その町内会の付近の自衛隊の隊員も参加をして、そして消防団の訓練を自衛隊の敷地内でやっているという環境なんです。
 なので、日頃から接点も多いですから、先生御指摘のとおり、自衛隊と消防団、こういった連携が更に様々な形で進んでいくように、防衛省と消防庁、しっかりと連携をさせたいと思います。

公式会議録の該当発言