2026/05/12 / 参議院 / 外交防衛委員会

田島麻衣子氏 外交防衛委員会 質疑

2026-05-12 外交防衛委員会 第7号

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この質疑の要点

質問の要旨

  • 昭和百年関連の式典について、政治的意味づけと説明責任をどう扱うのか?
  • 安保三文書の改定過程や有識者会議の議事録をどこまで公開するのか?
  • インフルエンサー等への接触報道について、政府は事実関係をどう説明するのか?
  • 防衛費増額の規模や財源、国民負担について政府方針の根拠は何か?

政府答弁

  • 政府側は、式典や関連行事の位置づけについて、政府としての考え方や検討状況を説明。
  • 政府側は、改定時の検討プロセスや会議資料の扱いについて説明。
  • 政府側は、報道への認識や政府として確認できる範囲を説明。
  • 政府側は、防衛力整備の必要性や予算措置の考え方を説明。

残った争点

  • 歴史認識に関わる行事をどのように説明し、幅広い理解を得るかが確認点。
  • 重要政策の検討過程を、後から検証できる形でどこまで公開するかが残る論点。
  • 政策広報と世論形成の境界、接触の透明性をどう担保するかが確認点。
  • 増額の必要性、財源、負担の妥当性を具体的にどう示すかが確認点。

発言の流れ

昭和百年式典と説明責任

11発言
質問 田島麻衣子 立憲民主・無所属

○田島麻衣子君 立憲民主・無所属の田島麻衣子です。
 防衛大臣、それから関係者の皆様、また委員長、今日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
 私は、冒頭、昭和百年式典、記念式典について伺いたいと思います。
 四月二十九日に開催された昭和百年記念式典、この趣旨は、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会とするということで、記念式典委員長というのは内閣総理大臣であるというふうに理解をしております。
 この点について、天皇皇后両陛下は中央に座っていらっしゃったというふうに思うんですが、お言葉がなかったということについて、国民の皆さん総じて、何でだろうという声が非常に多いんですけれども、政府の方に伺いたいと思います。この式典で天皇陛下によるお言葉がなかった理由について伺いたいと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 原典久 内閣府大臣官房昭和100年記念式典準備室長

○政府参考人(原典久君) お答え申し上げます。
 昭和百年記念式典は、令和八年に昭和元年から起算して満百年を迎えることを記念し、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるよう挙行したものであります。
 政府としては、今般の式典の趣旨、目的や過去の政府主催式典での御臨席などの状況などを総合的に勘案し、御臨席のみをお願いすることとしたものであります。

公式会議録の該当発言
答弁 原典久 内閣府大臣官房昭和100年記念式典準備室長

○政府参考人(原典久君) お答え申し上げます。
 政府主催の式典でございまして、政府として、今般の式典の趣旨、目的や過去の政府主催式典での御臨席などの状況などを総合的に勘案し、御臨席のみをお願いすることとしたものであります。

公式会議録の該当発言
答弁 原典久 内閣府大臣官房昭和100年記念式典準備室長

○政府参考人(原典久君) お答え申し上げます。
 繰り返しになりますけれども、政府としましては、今般の式典の趣旨、目的や過去の政府主催式典での御臨席などの状況などを総合的に勘案し、今回の式典につきましては御臨席のみをお願いすることとしたものであります。
 なお、天皇皇后両陛下が御臨席される全ての式典においてお言葉を承っているわけではないと承知しております。(発言する者あり)

公式会議録の該当発言
答弁 原典久 内閣府大臣官房昭和100年記念式典準備室長

○政府参考人(原典久君) お答え申し上げます。
 繰り返しになりますけれども、これまで天皇皇后両陛下が御臨席される全ての式典においてお言葉を承っているわけではないと承知しております。今般の式典におきましては、今般の式典の趣旨、目的、過去の例などを踏まえまして、御臨席のみをお願いすることとしたものであります。

公式会議録の該当発言
答弁 原典久 内閣府大臣官房昭和100年記念式典準備室長

○政府参考人(原典久君) お答え申し上げます。
 繰り返しになって大変恐縮ではございますけれども、今般の式典の趣旨、目的、そして過去の例などを総合的に勘案し、今回は御臨席のみをお願いすることとしたものであります。

公式会議録の該当発言

安保三文書改定プロセス

16発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 前回の有識者会議、当時、国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議という名前でございましたけれども、この会議におきましては、当時、国家安全保障戦略等の三文書策定に向けて、防衛力の抜本的強化の目的や必要性、また研究開発、公共インフラ、サイバー及び国際的協力の各分野における縦割りを打破した総合的な防衛体制の強化に資する取組、こういった点などを含め、高い見識を持つ有識者の皆様から多様な視点から活発に御議論をいただいた経緯がございます。このことは、三文書に関する政府の検討を進める上で大変有意義でございました。そして、このことは今回にも生きる教訓であるというふうに考えてございます。
 今回の有識者会議におきましても、本年中の国家安全保障戦略等の改定に向けて、高い見識を持つ有識者の皆様に多様な視点から活発に御議論いただきたいというふうに考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 前回の有識者会議におきましては、二〇二二年の九月から十一月にかけて四回にわたり有識者の皆様に御議論をいただきまして、当時取りまとめという形で提言をいただきました。この文書を踏まえまして、政府として三文書を策定したということでございます。
 この内容につきましては、非常に政府にとって示唆に富むものが多く含まれてございまして、実際に有識者の皆様から御提言いただいた内容がそのまま安保戦略の中に規定されたり、あるいはそれを踏まえたものが規定されたという経緯がございまして、政府としては大変有意義だったというふうに考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 先ほど申し上げましたとおりでございますけれども、政府としては、四度にわたり有識者会議を開催いたしまして、有識者の皆様に御議論いただきまして、大変有益な示唆あるいは提言をいただいたというふうに考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) 今回、私は有識者会議に参加をして、発言もしています。
 そして、防衛省が担っている役割といえば、今回の有識者の中には、防衛省で長年御活躍をいただいた事務次官の経験者、そしてまた統幕長経験者、こういった方にも入っていただいております。
 そして、私も、先生が御指摘の前回、五年前のということであれば、私はそのとき防衛大臣ではありませんでしたが、そのときの論評は私の立場としては控えますが、今回多様な方々に入っていただいて、非常に幅の広い、そして国民の皆様にどういうふうな説明をすべきかという観点からも私は有識者の皆様から学びもありましたので、反省は何かと言われますと、今後、あらゆる会議体とかいろんなところで、それは完璧なものってなかなかないので、反省材料というのはあるかもしれませんが、日々改善に努めながら運営していければと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 今委員から御指摘のありました二点についてでございますけれども、政府としても、それなりの時間を取って有識者の皆様に御議論いただく機会を設けられることが望ましいというふうに考えているというところでございますし、また、各会合の議事要旨につきましては、適切な形で対外的に公表をするという方向で考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 今回の有識者会議のメンバー個々の委員の選定理由につきましては、これは総合的な判断によるものでございますのでコメントすることは差し控えたいと思いますけれども、様々な分野から高い見識を持つ有識者の皆様に御参加いただき、多様な視点から活発に御議論いただくということは大変重要だというふうに考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 柏原裕 内閣官房内閣審議官

○政府参考人(柏原裕君) お答えいたします。
 先ほどの委員からの質問の中にもあったかと思いますけれども、国民に対する説明責任をしっかりと果たすということは政府としても重要なことだと思っております。
 こういうことからいたしましても、有識者会議のメンバーには、多様なバックグラウンドを持っている方に入っていただくことが適当だというふうに私としては考えてございます。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) これ、最近また話題になったようですけれども、報道自体、令和三年当時、これ五年前のことだというふうに承知をしております。
 そして、防衛省におきましては、平素より様々な方々に対して防衛省・自衛隊の取組などについて説明を行っているところですので、当時の報道にあるような、芸能人、ユーチューバーなどのインフルエンサーに説明する計画自体が存在していたということではないというふうにも聞いています。
 その上で、防衛省・自衛隊の取組などについて説明を行う場合も、その謝礼等としての金銭の支払などは行っておりませんし、防衛省が行った説明の結果については、相手方との関係もあることからお答えできないことを御理解いただければと思いますが、いずれにしても、いろんな幅広い方々に我々の政策を説明することは大事だと思っていますので、これからも幅広い方々に対する説明のそれ自体は全く否定されるものではないというふうに思っております。

公式会議録の該当発言

インフルエンサー接触報道

6発言
答弁 寺田広紀 防衛省大臣官房審議官

○政府参考人(寺田広紀君) お答え申し上げます。
 当時の報道にあるような、芸能人、ユーチューバーなどのインフルエンサーに説明する計画というもの自体が存在していたわけではございません。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) 先ほどからも申し上げていますとおり、これは、幅広い方々に対する政策の説明や、自衛隊や防衛省の取組について積極的にむしろ説明してもらいたいと私は思っています。なので、こういった取組自体が否定されるとしたら、例えば私自身がメディアに出て防衛省として取り組んでいること自体も積極的に広報するなと言われているのと同じでありますので、むしろ防衛省の職員が萎縮をしないように、むしろ積極的にどんどん出てもらって構わないというふうに思っております。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) 済みません、私、ちょっと先生の御意見がどういう趣旨かがよく分からないんですけれども、専門家ではない方々に防衛省・自衛隊の取組を説明することがよくなくて、専門家の方にするのは問題がないというのが私にはちょっと理解できません。むしろ我々国会議員、これは大臣に限らず、日頃からそういった専門家の方々との意見交換から、一般の国民、有権者の皆さんとの意見交換から、しますよね。
 なので、それは防衛省の職員であっても、一般の方々を対象にする形で政策を説明をする機会が悪いと言われたら、これは我々の国民の皆さんに対する御理解を求めるような活動自体を否定されることになりますので、そこは専門家の方だけへの三文書の改定についての説明をせよというのは、これは私としてはちょっと承服しかねます。

公式会議録の該当発言

安保三文書改定プロセス

8発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) いや、ちょっとその前に、私、今、田島先生が言われたようなことを仮に私が言ったとしたら、これ相当批判されると思いますよ。専門家以外は相手にするな、そのような趣旨で私は今聞きました。
 なので、こういったことではなく、やはり広く御理解をしていただきたいので、一般の方であっても、それはまあ防衛省が言うことだな、もっと幅広く意見を聞こうという方は一般の方でももちろんいらっしゃいますので、一般の方だったら説明をうのみにする可能性が高いから防衛省は専門家以外の方には説明してはならないというのは、それは違うんではないでしょうか。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) まず、政策広報を考えたときに、その政策広報自体を戦略的に考えなければいけないというのは当然のことだと思います。これは、町中に出てとにかくチラシ配ってこいとか、そういったことではないですからね。
 なので、この政策を説明をさせていただく努力はこれから惜しまず職員にもやってもらいたいと思いますし、私もそれはやりますし、これは政治家であれば、いろんなメディアの方からインタビューの依頼だとか、また番組出演ですとか、そういったオファーは来ると思います。その中で、限られた時間の中で、どういう優先順位で、どういう狙いで、受けるか受けないかも含めて対応を考えるというのは、それは防衛省という役所であっても当然のことだと思っております。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) 何が私もそのこだわられてるポイントかというのがいまいちのみ込めない中でお答えさせていただいているんですけど、専門家であろうと専門家でなかろうと、幅広い方々に説明をさせていただきたいと思っております。
 そして、今後、三文書の改定、極めて重要でありますので、もちろん発信力のある方々に対しても我々がどのように考えているかというものも惜しまずさせていただきますし、一方で、そういった方々も介さず、我々自身の例えばSNSや様々な努力の中で発信をさせていただいて我々の考え方をお届けさせていただく努力も併せて惜しまずやらせていただきますので、専門家かそうではないかという、そういった考え方では見ていないということは御理解いただきたいと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 門脇仁一 外務省大臣官房参事官

○政府参考人(門脇仁一君) お答えいたします。
 三文書の改定については、現在検討を進めているところであります。現時点でその具体的な内容について予断を持ってお答えすることはしかねますけれども、非核三原則につきましては、政府としては、政策上の方針として堅持しております。仮定の御質問であるため、それ以上お答えすることは差し控えさせていただきます。

公式会議録の該当発言

防衛費増額と国民負担

2発言
答弁 萬浪学 防衛省防衛政策局長

○政府参考人(萬浪学君) お答え申し上げます。
 御質問のところでございますけど、今後の防衛力の具体的な内容につきましては、御指摘ございましたように、今、戦略三文書の見直しに向けた作業中でございます。したがいまして、まだ検討途上ではございますけれど、これを実現するための防衛費の水準については、我が国の主体的な判断の下、具体的かつ現実的に議論を積み上げていって、額としても、事業を積み上げていく結果として出てくるということだと考えてございます。
 こうした議論の結果、今後の防衛力の強化のために裏付けとなる予算を確保する上で必要な財源の在り方については、財政の持続性、持続可能性にも十分配慮しながら議論してまいるということになろうかと考えてございます。
 また、防衛力強化の取組を進める中にあっても、例えば社会保障、教育といった国民生活を支えるために必要な予算をしっかり確保していくと、そういう論点も必要だと考えてございます。
 こうした考え方の下、政府全体で、防衛力の強化のみならず、各種の政策課題に適切に対応していくという考えでございます。

公式会議録の該当発言

安保三文書改定プロセス

7発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) 一般に、過去の経緯の積み重ねを総体的に踏まえた上で政策を決定していくことは当然なんですが、過去の個別の事象の歴史的な検証については専門家の研究や考察等に委ねるべきものだと考えています。
 そして、事態の発生の抑止のためには、まず何よりも、防衛力の強化を通じ、我が国の防衛に係る意思と能力を相手にしっかりと認識させ、我が国を過小評価させず、相手方にその能力を過大評価させないことが重要であり、そのためにも、我が国の防衛力強化の取組、そして、この防衛力はあくまで相手から武力攻撃を受けた場合に初めて行使される自衛のための必要最小限の防衛力であることを透明性を持って説明していくことが重要だと考えています。
 同時に、偶発的な衝突や不測の事態の発生は避けなくてはならないのは当然です。そのために重要なのは、相手の意図などの分析を適切に行うとともに、誤解や誤算によるリスクを回避できるよう、関係国等との間で意思疎通を強化し、信頼醸成を図っていくことであり、これまでもそうした努力を続けてまいりました。
 現行の国家防衛戦略においても、中国やロシアとの意思疎通について留意していく旨を明記しており、中国との間では、多層的な対話や交流を推進しつつ、両国間における不測の事態を回避するため、ホットラインを含む日中防衛当局間の海空連絡メカニズムを運用していくこととしていますし、また、ロシアとの関係については、不測の事態や不必要な摩擦を招かないために必要な連絡を絶やさないようにすることとしています。
 引き続き、透明性高く、関係国等との間で意思疎通を続けてまいります。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) これは今申し上げたとおり、例えばこの例が誤解だとか、この例が誤報だとか、こういった個別の事象の歴史的な検証は、専門家や、また過去の研究などされている専門家などに委ねるべきだというふうに考えています。
 ただ、一般的な申し上げ方で恐縮ですけれども、例えば最近の様々な事象を見ていても、相手の意図、そしてその能力、こういったものを過小評価若しくは過大評価することによって、思わぬような戦争、紛争、こういったものが起きるというのは、今の世界の情勢を見ていれば多くの方が感じることだと思います。
 ですので、我々自前の防衛力の整備、同盟国、同志国との連携の強化、こういったことの積み重ねの中で、我々のこの抑止力と対処力を積み重ねていく努力というのが不可欠なことも御理解いただけるように、この三文書の改定の中でもしっかりと具体的な議論を積み上げていきたいと思います。

公式会議録の該当発言
答弁 小泉進次郎 自由民主党・無所属の会 / 防衛大臣

○国務大臣(小泉進次郎君) これは過去の個別の事象の歴史的な検証ということではなく、やはり総体的な理解の中で踏まえていくのは当然のことだと思っております。
 それから、先ほど申し上げたように、我が国の防衛に係る意思と能力を相手にしっかりと認識をさせ、我が国を過小評価させず、相手方にその能力を過大評価させないこと、こういったことが重要だというのも、今までの歴史的な事象などを総体的に捉まえた上での政策への反映ということで御理解いただければと思います。

公式会議録の該当発言